ノアの方舟

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旧約聖書の6章に登場するノアの方舟は一体どの様なものだったのでしょうか。様様に想像されていますがはっきりと分かる事がいくつか在ります。

方舟と訳されている言葉は、古代のヘブル語の原文では→ で発音はテバー と成ります。英語ではarkと訳され出エジプト記の2章3節では葦で作った籠をアスフアルトと樹脂で固めた気密形の容器を指しています。

方舟を建造した材料はゴフエル(原文の意味は樹脂)の木でした。興味有る事に旧約聖書の最古代訳(紀元前3世紀中葉)である70人訳ギリシャ語旧約聖書はτετραγνωνοs「四隅の木」と訳しています。これが四角く製材したもの(参考:列王記6章33節τετραπλοοs)と同一なのかあるいは洪水前の生物大絶滅以前には四角い木が存在したのかは不明です。

しかしどうやら古代人は角材で船が出来ていたと主張しているようです。その船の内面と外面は樹木の樹脂(原文コフエル=松脂)を塗布(原文はカフアールと言う言語で覆う又は塗り固める意)。そして方舟の内部は隔壁で区切りました。おそらく数カ月で樹脂が硬化し琥珀のような堅牢な外壁と内壁によって外界とまったく隔絶されたシェルター構造と見られます。

 方舟全体の外形寸法は、長さ300キュビト(約45センチ×=135m) 幅は50キュビト(22.5m)高さは30キュビト(13.5m)と記されています。今日の船に換算すれば 2〜5万トンのタンカー程度の大きさで長さと幅に高さの比は今日の船舶工学を駆使した近代船舶の比率とまったく同率です。

 

2005年12月06日